ペーパードライバーが抱える悩み
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ペーパードライバーが抱える悩み
久々に車の運転をしなければならなくなった場合に色々な悩みや疑問が出てくると思います。どうにかしなければいけないとは頭では分かっていても、その悩みや疑問が大きな障害となってなかなか気持ちが前に動かない。時間の経過と共に悩んでいたこと自体も忘れてしまって、気が付いたら何年も放置してしまったというのはよく聞く話です。
私のスクールのお客様からも運転に関する相談をよく受けます。自分一人で悩みを抱えてしまうと解決の糸口が見つからず途方に暮れてしまいますが、何気なく誰かに相談してみた時に「そんな簡単なことだったんだ」と気づかされることってありますよね。ここでは、私の今までの経験からペーパードライバーの方が抱えやすい悩みや疑問をいくつかピックアップしましたので参考にしてください。
・ブランクが長くても運転できるようになるのか
・どんな練習すれば運転が上手くなるのか
・車の運転が怖くて一人で運転できない
・車の運転に向いていない
・車を持っていないので練習できない
【ブランクが長くても運転できるようになるのか】
“ペーパードライバー歴の長さは関係ない”
この疑問を持っている方はかなり多いのではないでしょうか。エンジンのかけ方ってどうだっけ?アクセルペダルはどっちだっけ?となってしまうのはペーパードライバーあるあるです。特にペーパードライバー歴が10年以上ともなるともう一度自動車学校に通い直して一から練習しないと無理なんじゃない?と心配になりますよね。
実はそんな心配はしなくても大丈夫。私は自動車学校で指導員をやっていましたが、初めて車を運転する人とペーパードライバーの人では上達するスピードが全く違っていて、ペーパードライバーの方が断然上達は早いです。昔取った杵柄ということわざがありますが、人は過去に体験していたことは時間が経ってもそう簡単には忘れません。
ペーパードライバー歴が長い方でも練習をしている内に、自動車学校に通っていた頃のことを段々と思い出してきて「そういえば、教習所の教官にあの時こう言われたのを思い出しました」と笑いながら話してくれることがよくあります。また、ペーパードライバーの上達の早さの理由に年齢も大きく影響していると思います。私のスクールに申し込みに来るお客様の平均年齢はおおよそ35歳になります。
30代になるとそれなりに経験を積んでいて知識も豊富なので、物事を深く考えるようになります。車の運転はよく考えて行動することがとても大切で、自分の運転を客観的に見直せる冷静さが欠かせません。普通免許は18歳から取ることができますが、人生経験を積んできた今が車の運転を再開する絶好なタイミングかもしれません。
【どんな練習をすれば運転が上手くなるのか】
“運転練習は練習する順番が大切”
ベテランドライバーに聞くと決まって「運転は慣れだよ」と言います。確かに運転は慣れかもしれませんが、それを言ってしまっては身も蓋もなく解決策にはならない。では、どんな練習をすればいいのか?私の意見としては練習する内容ももちろん大切ですが練習する順番がもっと大切だと思います。例えば、子供に算数を教えようとする時、いきなり難しい公式を教えてしまってはいくら時間をかけても教えることはできないと思います。
まずは足し算、引き算から始めて、それに慣れてきたら掛け算、割り算といった具合に階段を少しずつ登っていくように学習を進めていくのが一般的です。車の運転も同じでいきない高速道路や車庫入れから練習してしまうと操作が難しく運転が怖くなってしまったり、途中で挫折してしまいます。まずはエンジンのかけ方やハンドルの回し方など簡単なことから始めて、自信をつけさせてあげることが大切です。また、これさえをマスターすれば一気に車の運転が上達します!という特効薬もありませんので、地道な練習の積み重ねこそが一番の近道です。
【車の運転が怖くて一人で運転できない】
“練習の積み重ねで乗り越えられる”
この手の悩みを抱えているペーパードライバーの方もかなり多いと思います。誰か助手席に人がいれば運転できるけど、いざ一人で運転するとなるとつい腰が引けてしまう。車の運転が怖く感じてしまう原因はいくつかありますが、1つは自分の運転が信用できないからです。
例えば、同じ車でもタクシーやバスに乗っている時は車が怖いとは思ったりしませんよね。それはタクシーやバスの運転手さんを信用しているからです。特に運転の操作にまだ慣れていない時期は思い通りに車がコントロールできていないので、交差点を曲がる時にふらついてしまったり、狭い道でぶつかりそうになったりと怖い思いをしてしまいます。
もう1つは運転経験が足りていないことです。車の運転はその都度異なった状況になるので、運転経験が少ないペーパードライバーは危険な状況になってもその発見が遅れてしまいどうしても怖い思いをしやすいです。でも、この2つは両方とも練習の積み重ねで乗り越えられる部分なので心配する必要はありません。もちろん、いきなりベテランドライバーと同じことはできませんので、最初は近所の道路や通り慣れている地元の道路から。
簡単な道路を繰り返し練習することで自然と自信もついてきて怖さもなくなってきます。「はじめてのおつかい」というテレビ番組を一度は見たことがあると思いますが、小さな子供が泣きながらも勇気を出して一人でおつかいに出掛ける姿は感動しますよね。子供にできて大人にできない訳がありません。
【車の運転に向いていない】
“運転にセンスは必要ない”
ペーパードライバーの方の多くが運転に自信を持っていません。ペーパードライバーの方は運転経験が少ないので、自信がないのは当然のことだと思います。また、自動車学校に通っていた時も運転は苦手だったとおっしゃる方も多いのですが、自動車学校では運転の練習をする時間そのものがとても少ないので苦手と感じたのはやはり当然です。
また、車の運転にはセンスが必要だと言う人もいますが、個人的にはそれはセンスの違いではなく飲み込みの早さの違いだと思います。何にでも言える事ですが、少し説明を聞いただけですぐに理解できてしまう人もいれば、1から10まで説明を聞かないと理解できない人もいます。でも、1から10まで説明を聞かないと理解できない人でも、時間を掛けて1ずつ理解していけばちゃんと理解できます。
私は自動車学校で13年間教習をしてきましたが、誰でも車の運転は出来るようになると信じていつも教習してきました。車の運転にセンスは必要ないと思います。運転できるようになりたいという気持ちさえあれば、必ず運転できるようになります。
【車を持っていないので練習できない】
“カーシェアリングを上手く使おう”
この悩みを抱えている人はおそらく仕事で車を運転しなければならない状況が多いと思います。当たり前かもしれませんが、マイカーを持つのはとにかくお金がかかります。特に都会に住んでいる人は駐車場を借りるだけでも大変です。でも、やっぱりマイカーがないと運転の練習はできないのかと諦めるのは早いです。
おすすめなのは最近、定着してきているカーシェアリングです。レンタカーとの何が違うのかいまいち分からないという方も多いと思いますが、カーシェアリングのメリットは短時間で車を借りられるのでとても経済的です。カーシェアリングの会社によって多少異なりますが、15分単位で借りられる所も存在します。
また、みなさんも旅行などでレンタカーを借りたことがあると思いますが、その手続きが意外に面倒ですよね。でも、カーシェアリングはスマホやパソコンで予約から料金の支払いまでできてしまうのでとても便利です。ただ、気を付けて欲しいことはいきなり一人でカーシェアリングを使って練習し始めてしまうのはやめてください。やはり最初は運転に慣れている方に付き添ってもらって基本的な練習を何度か行って、運転に慣れてきた頃にカーシェアリングに移行するのが無難です。
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