先行学科とセット教習って何?(第2段階学科教習)

先行学科とセット教習って何?(第2段階学科教習)

修了検定と仮免学科試験を見事合格すると、仮免許証の交付を受けて晴れて第2段階の教習が始まります。第1段階と第2段階の大きな違いは技能教習が路上教習になることです。学科教習についても第1段階と少し違う部分があります。今回は第2段階の学科教習について説明してきますので参考にしてください。

まずは第2段階の学科教習には「先行学科」という学科教習があります。一定の技能教習を受ける前に一定の学科教習を先行して受けてなければならない教習があります。具体的にいうと、学科教習の教習項目16(経路の設計)と教習項目17(高速道路)が先行学科になります。第2段階の技能教習においても教習項目12(自主経路設計)と教習項目14(高速道路での運転)の教習がその先行学科と同じ内容の教習となっていて、先に学科教習の内容を聞いてそれを技能教習にいかせるような仕組みになっています。

特に気を付けて欲しいのは、この先行学科を受けずに技能教習だけをどんどん進めてしまうと、自動車学校の管理ソフトによって途中で技能教習の予約が取れなるようになっています。したがって、第2段階の学科教習は先行学科を確実に受けておくことが大切です。

それから、第2段階特有の教習に「セット教習」という教習があります。何がセットになっているかというと、技能教習と学科教習がセットになった教習になります。セット教習は第2段階の技能教習の中盤くらいに登場してきますが、その予約自体は技能教習から予約する形になっています。セット教習は教習生最大3名で実施し、最初に技能教習(路上教習)、その後に学科教習(ディスカッション)という段取りになっています。最初の技能教習では、路上教習で途中運転を交代しながら教習が進んでいきます。その次の学科教習では、自動車学校の教室でディスカッションを行います。

セット教習の目的は、教習生自身に他の教習生の運転を観察して参考にしてもらうことにあります。技能教習はマンツーマンの教習になりますので、他の教習生の運転を見る機会がほとんどありません。それ故に自分の運転がどのくらいのレベルなのか、何が出来ていないのか、なかなか気づくことができません。セット教習を受ける教習生にとっては見ず知らずの他の教習生に自分の運転を見られるのは嫌に感じると思いますが、自分の運転はそこまで悪くなかったんだ~とホッとしたり、何かしら収穫がありますので頑張って教習を受けてみてください。

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