技能教習について第2段階について

自主経路って何やるの?

自主経路って何やるの?

第二段階の技能教習の中盤くらいからやるのが、今回のテーマである「自主経路」。学科教習でも経路の設計という内容で出てきますが、実際の教習はどのようにやるのか不安に思っている人も多いと思います。今回は自主経路のやり方やそのコツなどについて詳しく説明していきますので、第二段階の技能教習の参考にしてください。

【自主経路とは何か?】

まずは自主経路とはそもそも何をするのか。自主経路は技能教習中に行う練習方法の1つで、教習生が地図を使って走行する経路を自分で考えて、その作った経路を覚えて走行する教習になります。第二段階の路上教習の前半は、助手席にいる指導員に「次の信号、右折してね」といった感じで道案内は全てしてくれていたと思います。

この自主経路は指導員の道案内は一切なく、自分一人で運転することになります。免許を取ったら一人で運転していくことになりますので、自主的に一人で運転できる力を身に付けることが自主経路の目的となっています。

ちなみに、自主経路は卒業検定でも課題になっているか気になる人も多いと思います。実は以前は自主経路が卒業検定の課題になっていましたが、2012年に卒業検定の課題から除外されました。今はカーナビが普及していますので、地図を見て運転することもなくなってしまいましたよね。今は昔のなごりで自主経路が技能教習に出てきますが、卒業検定の課題には出てきませんので気軽な気持ちでやってもらうと良いですね。

【自主経路のやり方】

自主経路のやり方は自動車学校によって少し違ったりしますが、学科教習(経路の設計)の時に大きな地図を配布している学校もありますし、教習車に地図が備え付けてあったり様々です。

やり方ですが、まずは上の地図のように、指導員からスタート地点とゴール地点が指定されます。そのスタート地点からゴール地点までの経路を自分で考えるという訳ですね。いつの時点で、スタート地点とゴール地点を教えてくれるのかも気になると思いますが、これも自動車学校によってまちまちです。

入校の時に配られるガイドブックに書かれている学校もありますし、自主経路の技能教習が始まった時に初めて経路を作るように言われてしまう学校もあります。考える時間や覚える時間があまりないとなかなか自主経路は難しいですが、極端に距離の長いコースはありませんので安心してください。

【経路の作り方のコツ】

自主経路の経路は、最終的には作ったその経路を覚えて走らなければなりません。したがって、出来る限り覚えやすいシンプルな経路を作るのが鉄則です。例えば、上の地図のように交差点を曲がる回数が無駄に多くなってしまうと、その分だけ覚えなきゃいけないことも多くなってしまいます。交差点を曲がる回数を出来る限り少なくすることが1つ目のコツです。

2つ目のコツは、曲がる交差点は信号機のある交差点を選ぶことです。地図をよく見ると、信号機のある交差点とない交差点がありますよね。信号機のない交差点は、実際にその場所に着いた時に他の交差点となかなか区別がつかないので間違えやすいのです。

ちなみに経路を作る時には、矢印の向きにも気を付けてください。スタート地点は矢印の向きでスタートをして、ゴール地点も矢印の向きに辿り着かなければなりません。矢印の向きとは反対にゴールしてはいけませんので注意してくださいね。

【経路の覚え方のコツ】

覚え方のポイントは、右左折する交差点の場所をどのように覚えるかになります。おすすめの覚え方は「信号機の数」で覚えることです。地図を見て何個目の信号を曲がるのかをその数を覚えます。走行し始めたら「これが1個目・・・次が2個目・・・」という具合ですね。

ただし、信号の数にも限界があります。例えば、「7個目の信号を右折」と覚えてしまうと、走っている最中に「あれ?何個目だっけ??」となってしまいますので、そういった場合には工夫が必要があります。

工夫の仕方は信号の名前を利用することがおすすめです。上の写真のように信号に地名などの名前が付いていることが多いので、「安西3丁目」の信号の次の信号を右折といった具合で覚えると間違えにくくなります。また、コンビニなどの目立つ建物から何個目の信号と覚えるのも良い方法だと思います。

【経路が分からなくなったら】

経路が途中で分からなくなってしまったり、曲がらなきゃいけない交差点に気づくのが遅れてしまったりと自主経路の途中で慌ててしまう場面もあると思います。そんな時は助手席にいる指導員に「経路が分からなくなりました」と素直に言いましょう。

最初にも言いましたが、自主経路は単なる練習なので途中で分からなくなっても、間違えても最終的に安全にゴール地点に到着出来ればOKです。そういった場合は大抵の指導員は「じゃあ、あの辺に停車して地図を見直してみようか」と言われます。もし、まだ経路の途中だったらそこからの残りの経路を覚え直したり、経路を間違えていたらそこからゴール地点までの経路を作り直せばOKです。

一番危ないのは経路が曖昧な状態で運転し続けること。実際の運転でも言えますが、何かに気を取られて運転してしまうと、周りへの注意が散漫になって対向車や横断者などを見落としてしまう危険があります。

今回は自主経路について説明していきましたが、地図を読むのが苦手という人は割と多いと思います。自主経路の練習は地図を覚える練習が目的ではなく、あくまでも自主的に運転できるようになることが目的です。自主経路が上手く出来なかったとしても落ち込む必要は全然ありません。

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