技能教習の指導員ってどう割り振られているの？

【同じ指導員ばかりはなぜ？】

随時制で技能教習を受けている教習生が、よくこういった疑問を持つことがあります。技能教習で2回当たるのはまだあり得るとしても、それが3回、4回と同じ指導員がやたらに当たるとちょっと不安になりますよね。

随時制の場合は完全にランダムで割り振られていますので、意図的に配車されている訳ではありません。考えられる要因としては、まず「新人の指導員」になります。例えば、大きな自動車学校だと、普通免許以外に大型免許や二輪免許なども扱っている学校があります。入社したばかりの新人の指導員だと、まだ普通免許の教習しか担当させてもらえない場合があります。よく当たる指導員が比較的若い人だとその可能性がありますね。

それから、指導員には担当の教習車というものがあります。毎朝、その担当の教習車を掃除して、その教習車を使って技能教習を行っています。したがって、担当の教習車が普通車のオートマチック車であれば、1日ずっと普通車のオートマチック限定の技能教習を担当することになる訳なんですね。そうなると、同じ指導員が当たる可能性もぐっと高まりますよね。

あと、何度も同じ指導員が当たるとその指導員がそのことをどう思っているのか気になって、ちょっと気まずくなったりしますよね。実は指導員側からすると、何回も同じ教習生が当たった方が仕事も楽になって嬉しいんです。

なぜかというと、随時制の場合は通常は毎回担当する教習生が変わりますので、技能教習の最初に引き継ぎをしなければなりません。その引き継ぎは「前の教習はどんな練習をしましたか？担当の指導員にはどんなアドバイスをされましたか？」といった具合になります。

この引き継ぎが意外と手間がかかり、今回の技能教習はどのように進めていくかとても悩むんですね。その点、同じ教習生だとこの引き継ぎがないので、スムーズに教習が進められてとても楽なんですね。

ちなみに、技能教習を担当する指導員は1日のスケジュールがパソコンで確認できるようになっていて、どの時限でどの教習生を担当することになっているかも分かるようになっています。

【指導員はどう思っている？】

指名制を利用している人は、指名されている指導員はそれをどう思っているのか、ちょっと気になりますよね。まずはそもそも指導員は指名されていることに気づいているのか？自動車学校が使用している配車システムでよって多少異なるかもしれませんが、私が働いていた2つの自動車学校だと、指導員側でも指名されているのかどうかが分かるようになっていました。

では、指名された指導員はどう思っているのか。自分自身や周りの指導員の様子から、どの指導員も指名されていることを素直に嬉しく思っていましたね。私も自動車学校で働いていた時に何度か指名されたことがありましたが、自分の教え方が認められた気がしてとても嬉しかったです。

なので、「私が指名することが迷惑じゃないかな・・・」と不安に感じている人もいるかもしれませんが、そんなことは全くないので指名制を上手く利用して頂けると良いと思います。

今回は「指導員の割り振られ方」について説明していきましたが、技能教習の指導員が誰になるのかというのは、教習生の方にとっては精神的な負担が結構大きいですよね。でも、実は指導員の方も「どんな教習生が来るのかな・・」と内心ではドキドキしています。私は人見知りする方だったので、1日の教習が終わった後はいつもぐったりしていましたね（笑）