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自動車学校の指導員ってどうやってなるの?

自動車学校の指導員ってどうやってなるの?

私が自動車学校で指導員をやっていた頃も、よく教習生の方に「自動車学校の指導員って公務員なんですか?」と聞かれることが多かったです。自動車学校の指導員がそもそもどうやってなるものなのか意外に知られていないと思います。今回は自動車学校の指導員について少し話していきます。

まずは自動車学校の指導員は公務員ではなく、至って普通のサラリーマンになります。自動車学校を経営している民間の会社などに雇われてそこから給料をもらっているので、小学校や中学校の教師などとは雇用形態は異なります。

では、どうやって自動車学校に就職するのか?現在は自動車学校のホームページなどで定期的に新人指導員を募集しています。採用試験についても簡単な運転のテストはありますが、それ以外は一般的な就職活動と同じように面接や筆記テストなどを行って、その採用が決まります。

自動車学校の指導員として働くには何か特別な資格は必要なのか?自動車学校の指導員として働くためには、一般的な運転免許以外に「教習指導員資格者証」という教えるための資格が必要になります。その資格を取るにはいくつ方法がありますが、一般的には都道府県の公安委員会が行っている審査に合格する必要があります。その審査は運転のテストや面接、筆記試験など多岐にわたります。

自動車学校の指導員は何歳からなれるのか?これについては驚くと思いますが、21歳から指導員になることができます。私の場合は大学を卒業してすぐに自動車学校に就職しましたが、大卒の新人指導員を募集している自動車学校も割と多いです。運転経験が数年の人でも自動車学校の指導員になれてしまうのは、ちょっと大丈夫なのかと思いますが(笑)

自動車学校の指導員は将来性があるのか?自動車学校に通う教習生のほとんどが10代後半~20代前半になりますので、少子化の影響をもろに受けて自動車学校に入校する教習生はどんどん減少しています。それに伴って自動車学校の指導員に支払われる給料も少なくなっており、それが原因で辞めていく指導員も後を絶たないです。給料の面からも新人の指導員もなかなか入ってこないので、指導員の高齢化も今後大きな問題となってくると思います。

最後になりますが、この記事をご覧になっている方の中で自動車学校の指導員に興味を持っている方もいるかもしれません。私は自動車学校の指導員を辞めた人間ですが、自動車学校の指導員というのはとてもやりがいのある仕事だと思います。もちろん、金銭面ではとても厳しいですが、仕事というのはそれだけではないですよね。教習生の方に「ありがとうございました。」と言われるのは本当に嬉しいものですよ。人の役に立てる喜びを直接感じられるのも自動車学校の指導員の魅力の一つではないでしょうか。