高速教習が不安で仕方ない
高速教習が不安で仕方ない
第二段階の技能教習の後半に待ち受けているのが「高速教習」。高速教習を楽しみにしている人もいると思いますが、高速教習が不安だと思っている人も多いと思います。高速教習はどんな感じで教習が進んでいくのか、高速道路を走る時はどんなことに気を付ければ良いのか詳しく解説していきますので、技能教習の参考にしてください。
【高速教習の進め方】
まずは、ほとんどの自動車学校が高速講習を複数教習で行っています。複数教習というのは、教習生2~3人で運転を交代しながら教習を進めていく教習になります。教習時間は2~3時限連続で、実際に走る高速道路は1人だいたい15~20kmの距離になります。時間にすると、実際高速道路を走る時間は15~20分になりますので案外短いですよね。
また、高速講習の時はオートマチック車の教習車を使用する学校が多いです。したがって、普段マニュアル車で練習している人は、オートマチック車の運転の仕方を運転教本などで少し復習しておくと良いです。それから、高速教習の時だけ教習車を高級車(BMW、ベンツ、アウディなど)にしている学校も割と多いです。
ちなみに近くに高速道路がない地域や雪が多く降る地域など物理的に高速教習が出来ない学校では、高速教習が実技ではなく運転シミュレーターで行われることがあります。それでは、高速道路の実際の利用方法を見ていきましょう。
【料金所の利用方法】
高速道路に向かうと、最初に待ち構えているのが上の写真のようなゲートになります。各ブースの上に「ETC専用」「一般」「ETC/一般」という看板が付いていて、3つのタイプに分かれています。ETCとは、無線通信を使って自動的に料金の支払いを行って、料金所を止まらずに通過することが出来る装置になります。ETCの装置が付いていない車は「一般」か「ETC/一般」のゲートを利用します。
ETCはETCカードという専用のクレジットカードを差し込むことによって使える仕組みになっていて、ゲートに近づくとバーが開いて通り抜けられるようになっています。ゲートを通過する時は時速20km以下で通過するようにしてください。
ちなみに一般のゲートの場合だと、入口で「通行券」を取って出口で料金を支払うパターンや、最初に入口で料金を支払うパターンもあります。高速教習の場合はETCを利用する学校が割と多いと思います。
【行き先とランプウェイ】
料金所を抜けると行き先が2つに分かれます。上の写真だと名古屋と大阪に分かれていますが、書かれている地名がかなり遠い地名だけしか書かれていないため、ここで行き先を間違えてしまう危険性があります。
高速教習の場合だと道案内は指導員が全て教えてくれますが、実際に自分で運転する時は事前に行き先をよく調べておくと良いです。ちなみに途中で道を間違えたことに気づいたとしても、Uターンすることはできませんので注意してくださいね。
行き先の分岐点を通り抜けると、次はランプウェイと呼ばれる急カーブの道が出てきます。このランプウェイがなかなかの急カーブで、スピードが速いと曲がり切れなくなり、反対に遅すぎると後ろの車が詰まってしまう厄介な場所です。コツは目線を先に向け、だいたい時速40kmくらいをキープするようにアクセルを踏みながらハンドル操作するとスムーズに行けます。
【本線車線への合流】
ランプウェイの先には加速車線が待ち構えています。この本線車線への合流が高速教習の一番の難所と言っても過言ではありません。加速車線でやらなければならないことは合図、安全確認、加速の3つになります。合図と安全確認は進路変更と同じで、右合図と安全確認(ルームミラー・右ドアミラー・目視)になります。加速は時速80kmくらいまで出せると理想的です。
加速車線で合流できるか不安だと思いますが、高速道路は一般道路と違って合流する時に周りの車は割りと協力的です。なので、合流する時のコツは加速車線ではスピードを出すことに専念することです。
加速車線に入った時に必要以上に安全確認をし過ぎてしまう教習生がよくいます。周りの車を必要以上に警戒してしまうと、加速車線上でスピードを出せなくなってしまいます。加速車線でスピードが出ていないと本線車線を走る車も譲りにくくなるので、周りの車を信頼して思い切ってアクセルを踏むことが大事です。
【本線車道の走行】
まずは高速道路の制限速度についてになります。学科教習でも習いますが、高速道路には高速自動車国道と自動車専用道路の2種類があり、それぞれ制限速度が異なります。高速教習の場合は高速自動車国道を普通自動車で走行することになりますので、規制速度の道路標識がなければ法定速度は時速100kmになります。
次は車間距離についてになります。車間距離は停止距離分取るのが理想です。高速道路を走行中の停止距離は、走行している速度の数字をメートルに読みかえた距離(時速100kmでは100m、時速80kmでは80m)が目安になります。それから、車間距離の目安でもう一つ使える裏技が道路標示になります。上の写真のように、車両通行帯の白の破線が1セット20mに設計されていますので、白の破線を4~5本取ると良いです。
今回は高速教習について説明していきましたが、高速教習は実は教習が中止になることも多いです。例えば、道路工事などで制限速度が規制された場合や雪や大雨などの悪天候の場合は教習の途中で中止となり、その高速教習をやり直すことになります。なので、悪天候が予想される日には高速教習の予約を入れないというのもコツですね。
また、高速道路を上手く走れるかも心配だと思いますが、運転経験が少ない教習生にとっては高速道路は元々荷が重い教習なので、ただの体験だと思って頂ければ大丈夫です。