これから本免学科試験を受けに行く方へ
これから本免学科試験を受けに行く方へ
自動車学校と無事卒業すると、最後に待っているのが本免学科試験になります。本免学科試験はその名の通り学科試験になりますが、通っていた自動車学校で受ける訳ではないのでよく分からず不安に思っている人も多いと思います。今回は本免学科試験の内容やその受け方、よくある疑問などを中心に説明していきますので参考にしてください。
【本免学科試験とは】
まずはそもそも本免学科試験というのは何なのか、いまいちイメージしにくい人もいるのではないでしょうか。やっとの思いで自動車学校を卒業したのに、まだ運転免許がもらえないことに疑問を感じますよね。実は本来、運転免許はそれぞれの都道府県にある運転免許センターや運転免許試験場で学科試験や実技試験を受けないと、運転免許を取得することは出来ないことになっています。運転免許センターなどで受けなければならない試験には、修了検定、仮免学科試験、卒業検定、本免学科試験があります。
したがって、自動車学校というのは運転免許センターなどが行っている業務を委託されて教習や試験を行っている訳なんですね。ただし、自動車学校は運転免許に関して全部の業務が出来る訳ではなくて、仮運転免許(修了検定、仮免学科試験)と卒業検定のみとなっています。本免学科試験だけは自動車学校で行うことはできないことになっていて、そういった事情で自動車学校を卒業した後に本免学科試験を受けに行く必要があるんですね。
【本免学科試験の受け方】
自動車学校の卒業検定に合格すると、大抵の自動車学校はその後に本免学科試験の受け方について詳しい説明があります。本免学科試験に関しては受験者が集中し過ぎないように、本免学科試験が受けられる曜日や時間帯が自動車学校ごとで指定されていることが多いです。運転免許センターなど自体は毎日営業していますが、いつでも本免学科試験が受けられる訳ではないので注意してください。
また、本免学科試験を受ける時には、事前に自動車学校側に予約や申告をしなければならない場合が多いです。特に繁忙期(1~3月、7~9月)の時期は運転免許センターなども本免学科試験を受ける受験者でとても混み合いますので、自動車学校の方でも受験者の人数制限をしている場合があります。早く免許が欲しい所だと思いますが、ルールをちゃんと守って本免学科試験を受けるようにしましょう。
それから、本免学科試験は現住所がある都道府県の運転免許センターなどにいかなければならないので、例えば、合宿免許などで現住所と異なる自動車学校を卒業した人は現住所がある都道府県の運転免許センターなどで本免学科試験を受ける必要があります。
【必要な書類など】
・卒業証明書
卒業証明書は卒業検定に合格した日に自動車学校からもらえます。有効期限は卒業検定に合格した日から起算して1年となっています。
・申請書
本免学科試験を受けるための申し込み用紙になります。自動車学校の方で前もって必要事項が記入された申請書を頂ける場合がほとんどだと思いますが、合宿免許などの場合は運転免許センターなどに行った時に自分自身で申請書をもらって書かなければならない場合もあります。
・仮運転免許証
路上教習で使用していた仮運転免許を運転免許センターなどに返却する必要があります。
・運転免許証
すでに原付免許などを持っている方はその免許証も必要になります。
・本人確認書類
本人確認書類として、住民票、健康保険被保険者証、マイナンバーカード(通知カードは除く)、旅券、在留カード、特別永住者証明書などのいずれかが必要です。ただし、原付免許などの免許証がある人は必要ありません。
・眼鏡やコンタクト
本免学科試験当日にも視力検査があります。自動車学校の教習や検定を眼鏡やコンタクトで受けていた人は、本免学科試験の時にも必要になります。
・筆記用具
最近の学科試験は、不正防止のため試験会場側で用意された筆記用具を使って学科試験を受けさせられる場合が多いようです。ただし、申請書の書き直しや書類を書かされる場面も多いので筆記用具を一式持参した方が無難です。
必要な書類に関しては都道府県によって異なる場合もありますので、各都道府県の運転免許センターなどのホームページで確認することをおすすめします。また、必要な書類がそろっていないと本免学科試験は受けられないので、当日の書類忘れにも十分注意してください。
【よくある疑問】
・仮運転免許の有効期限が切れてしまっても大丈夫?
本免学科試験を受ける時までに仮運転免許の有効期限が切れてしまっても問題ないです。また、自動車学校の教習期限が切れてしまってもやはり大丈夫です。
・本免学科試験は運転させられることはないの?
ごくまれですが、本免学科試験合格後に運転をするように言われる場合があります。「抽出検査」と呼ばれていますが、本免学科試験合格者を無作為に抽出して運転をさせられます。何が目的かというと、自動車学校が普段きちんと教習を行っているかを公安委員会側がチェックするための検査になります。
ただ、この抽出検査はあくまでも自動車学校側を見るための検査になりますので、もし仮に自動車学校の卒業生の運転が良くなかったとしても卒業生の免許の取得がダメになることは絶対にないので安心してください。
・本免学科試験がなかなか受けられない
卒業証明書の有効期限は1年とかなりの余裕がありますが、万が一有効期限が切れてしまうと全てやり直しになります。救済措置や例外なども一切ありませんので、自動車学校を卒業したら、後回しにせずにすぐ本免学科試験を受けに行くようにしてください。
また、本免学科試験は土日祝日はやっていないので、普段仕事をしている人や大学や専門学校などに通っている人はなかなか受けに行くことが出来ず困ってしまう場合があります。残念ながら、本免学科試験の受験日や卒業証明書の有効期限をどうにかすることは出来ませんので、仕事を休ませてもらったり、学校を休んだりとどうにか都合をつけるしか方法はありません。そういった問題を後回しにするほど学科の知識もどんどん忘れてしまいますので、早いうちに手を打つのが大切です。
【どんな問題が出るの?】
これが一番気になっている人が多いのではないでしょうか。本免学科試験は仮免学科試験と同じく公安委員会(警察)が作成してします。また、本免学科試験の内容は全国統一ではなく、各都道府県の公安委員会がそれぞれ独自に本免学科試験の問題を作成しています。したがって、都道府県によって本免学科試験の問題が全然違ってくるということなんですね。
それから、自動車学校に通っている時に「卒検前効果測定」という学科テストを受けたと思いますが、効果測定は自動車学校が作成した問題になります。なので、「効果測定が合格出来たから本免学科試験も大丈夫だろう」と考えるのはちょっと甘いです。
自動車学校を卒業する時に本免学科試験の対策問題を配っている学校が割と多いですので、そういった問題でしっかりと勉強してから本免学科試験に臨むようにしてください。それから、私が自動車学校で働いていた時に、よく使っていた本免学科試験の対策問題も下記からダウンロード出来るようにしてありますので、是非そちらも活用してください。ちなみにこの問題は愛知県版になりますが、都道府県が違ってもある程度は参考になると思います。また、このサイトの視聴者様から教えて頂いた本免学科試験の問題も掲載してあります。
皆さんが本免学科試験を無事に合格出来るように陰ながら応援しています。
【本免学科試験対策問題1】
※下記のボタンを押してもダウンロードが開始されない場合は、ボタンを長押ししてみてください。
【本免学科試験対策問題2】
【本免学科試験対策問題3】
【最新問題】
このサイトの視聴者様から教えて頂いた本免学科試験の問題です。ご協力ありがとうございました。
※(情報提供日/学科試験受験場所/情報提供者)
▪歩行者用信号にて青色の灯火が点滅をし始めたら横断中の歩行者は速やかに横断を完了するか元の歩道に引き返さなければならない。
(2022.1.29/愛知県(平針)/真琴様)
(解説)〇 設問の通りです。
▪二輪車を選ぶとき、片方の足が完全に地面に付き車体を支えられるならば、体格に合った二輪車といえる。
(2022.1.29/愛知県(平針)/真琴様)
(解説)× 二輪車にまたがった時に、「両足」のつま先が地面にとどく車種を選びましょう。
▪初心運転者標識は運転技量に自信がなかったり、仮免許を所持して路上練習中の者が運転する自動車の前後に取り付ける。
(2022.1.29/愛知県(平針)/真琴様)
(解説)× 初心運転者標識は、普通免許を受けて1年を経過していない初心運転者が普通自動車を運転する時などにつけるものです。
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