みきわめに攻略法はあるの?
みきわめに攻略法はあるの?
修了検定や卒業検定の前に、突破しなければならないのが今回のテーマである「みきわめ」になります。第一段階は技能教習の15時限目(ATは12時限目)から、第二段階は技能教習の19時限目からがみきわめとなっています。
みきわめの時、指導員は何を見極めているのか。技能試験が合格できるかどうかはもちろんのこと、第一段階だと路上教習に出られるだけの運転技術が身に付いているか、第二段階だと運転免許を取って一人で運転できるだけの運転技術が身に付いているかを担当の指導員が見極めています。
もし、そのみきわめが通れば技能試験を受けることができ、反対に通らなければもう一度みきわめを受けなければなりません。今回はみきわめの攻略法について説明していきますので、技能教習の参考にしてください。
【みきわめの心構え】
まずは、みきわめを受ける時の心構えについて考えてみましょう。よくみきわめを受ける教習生の人で、必要以上に緊張してしまう人がいます。ガチガチに緊張してしまうといつもの運転が出来なくなってしまうので、肩の力を抜きリラックスしてみきわめに臨むことが大切です。
では、なぜみきわめで緊張してしまうのか。それは、「みきわめ=テスト」と捉えているからだと思います。みきわめはテストではありません。単なる技能教習になります。今までの練習と何も変わらないのです。
また、みきわめは一発勝負ではありません。例えば、クランクコースやS字コースなどで脱輪してしまった場合も修了検定の場合だと、脱輪は致命的なミスになってしまいますが、みきわめの場合だとそれだけでみきわめの合否が決まる訳ではありません。
技能教習の前半に調子が悪くても、後半から調子が出てくればみきわめがOKになる可能性も十分にあります。みきわめで大切なのは、途中で大きなミスをしても最後まで諦めないことです。
【指導員も人間だもの】
みきわめをする指導員も、やはり一人の人間なので感情を持っています。みきわめは運転技術を見ている訳ですが、それだけ見ている訳でもありません。その教習生の運転している時の態度も見ています。ひたむきに一生懸命に取り組んでいる教習生に対しては、どんなに堅物な指導員でも「この教習生のみきわめを何とか通してあげたい・・」という気持ちになるものです。
反対に、教習を受ける態度が悪く、やる気のない教習生だといくら運転技術が上手に出来ていても、みきわめは確実に通りづらくなります。それだけ指導員に与える印象というのは重要なんですね。もちろん、指導員にこびを売った方が良いと言っている訳ではなく、指導員を敵に回さないような工夫が必要ということですね。
指導員に与える印象を良くするには、どんな工夫が効果的か。おすすめなのは「あいさつ」と「返事」です。技能教習の最初は、相手の目をちゃんと見て軽く頭を下げて「よろしくお願いします。」と言うだけでOKです。逆に何も言わずに、ただ教習車に乗り込むのはNGです。何にでも言えますが、第一印象がとても大切です。
また、技能教習中に指導員から「〇番交差点を左折して」と指示されることがあると思います。指導員から何か言われた時は「はい」「分かりました」としっかりと返事をしましょう。逆に指示されているのに、何も反応しない態度はやはりNGです。
そんなことでみきわめが通りやすくなるの?と疑問を感じると思いますが、実際に指導員をしていた私はそうでしたね。技能教習を受ける態度の良い教習生にはみきわめも自然と甘くなっていましたね。
【指導員を悩ませる発言】
このテクニックは完全に切り札、最後の手段になりますので、ここぞという時に使うようにしてください。何度も使ってしまうと効果がありません。指導員のみきわめの判断を狂わせる教習生の発言というものがあります。
技能教習の始まりや終わりに「いつ検定を受けられるの?」「次の技能教習はいつ来るの?」と指導員から質問されることがあります。そう言われた時に、以下のような返しが有効です。
「検定は今週しか受けられないです」
「明日、検定を受けたいです」
「次の技能教習がだいぶ先です」
「予約がいっぱいで取れないです」
完全に嘘をつく必要はありませんので、もしこれらに近い事情があるのであればそれを指導員に伝えた方が得です。「このみきわめを逃してしまうと、この教習生は困るようだな・・・」と思わせることができたら成功です。
特にみきわめを通すか通さないか迷っている時は、指導員の方も何かしら自分の背中を押してくれるような要素を探していたりします。そんな時に「明日、検定を受けたいです。」と言われると、「よし!明日頑張って受けてみようか!」とついつい口走ってしまうのが人間だと思います。
ちょっと卑怯な手段に思えるかもしれませんが、結局は検定に合格できるかどうか自分の運転次第なので自己責任ですよね。また、逆効果になってしまう発言も当然ありますので、以下のような発言には気を付けてください。
「検定を受ける日が決まってない」
「明日も予約が取ってあります」
「運転に全然自信がありません」
「これって私の方が優先ですか?」
今回はみきわめの攻略法について紹介していきましたが、それほど難しいことではないですよね。みきわめは運転技術をしっかり身に付けていくことがもちろん大切ですが、運転とは関係ないところで損をしてしまう場合があります。みきわめは緊張もしますし、何度も落とされると辛いものですよね。1時限でも早くみきわめが終われるように、今回の内容を参考にしてみてください。