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技能検定に落ちたらどうなるの?

技能検定に落ちたらどうなるの?

修了検定や卒業検定に落ちたら・・・想像するだけでも不安になってしまうと思いますが、今回は不運にも技能検定に不合格になってしまった場合の流れやモチベーションの上げ方を紹介していきますので、是非参考にしてください。

まずはその流れから説明していきます。修了検定や卒業検定に不合格になると、「補修教習」という技能教習を1時限以上受けてから、もう一度別日に技能検定を受け直す必要があります。修了検定の場合は残念ながら、その後の仮免学科試験は受けることが出来ません。

補修教習は不合格となったその日にも受けることが出来ますので、受付で補修教習を受けられるかを確認した方が良いです。大抵の場合、何も言わなくても受付の方が次回の補修教習の予約を取ってくれたり、技能検定が不合格になったその日に補修教習が受けられるようであればその手配をしてくれたりします。

また、不合格になった時に担当の検定員から不合格になった理由を説明してくれます。検定員が持っている採点表は教習生に見せることができない決まりになっているので、口頭による簡単なアドバイスをする程度になります。次回の補修教習の時に担当の指導員に「技能検定はどんな理由で不合格になったの?」とその理由を聞かれるので、不合格になった理由はしっかりと覚えておきましょう。

それでは補修教習は何を行うのか。主に技能検定で不合格になった部分を集中的に練習していきます。大抵の場合は検定コースを練習することになります。補修教習はみきわめと違って1時限以上受ければ、次回の技能検定を受けられることになっています。補修教習が終わったら次回の技能検定の予約を取りに行きましょう。

次にモチベーションの上げ方について考えていきましょう。技能検定の合格率は80%~90%になりますので、不合格になってしまうとどうしても気持ちも落ち込んでしまうと思います。でも、落ち込む必要は全くありません。私も自動車学校で働いていた時は技能検定を担当していましたが、技能検定は一発勝負になるので運の要素がかなり強いです。

合格した教習生もたまたま信号の変わり目に遭遇しなかった、歩行者や駐車車両が少なかったなどラッキーな部分が多いです。また、技能検定前に行われる「みきわめ」も一定の運転技術が身に付いていないと通さないことになっていますので、技能検定を受ける教習生は合格できる実力があります。「今回は運が悪かった。次は大丈夫」とポジションに捉えて、決して不合格になった自分を責めたりしないようにしましょう。

それから、自動車学校側も技能検定の再試験を受ける教習生の方に配慮するような仕組みを取っている学校が多いです。例えば、技能検定を担当する検定員。不合格になった技能検定の時と同じ検定員が担当しないように配慮されたりします。また、運転する順番も1番目は特に緊張しやすいので、2番目や3番目にしたりと出来る範囲で配慮されることが多いです。

あと、これは大きな声では言えませんが、再試験を受ける教習生に対してはその採点も少し甘くなります。技能検定を採点する検定員もやはり人間ですので、「今回は合格にさせてやりたい」という気持ちが自然と出てきます。もちろん、検定員にも責任がありますので不正をするようなことはありませんが、検定員の裁量に任せられている部分は大目に見てくれることがあります。

最後になりますが、検定中の検定員は教習生に対して助言が出来ないことになっていますので、終始無言でとても無愛想に見えてしまうと思います。実は内心ではあなたが無事に合格することを静かに祈っています。検定員は敵ではなく、味方だと思ってください。「今回は運が悪かった。次は大丈夫」と前向きに考えて、次回の技能検定に臨んでみてください。

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