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技能教習が順調に進んでいるか心配だ

技能教習が順調に進んでいるか心配だ

自動車学校に通い始めて技能教習を受け進めていくと、自分は順調に進んでいるのか、周りの教習生より教習が遅れていないか、そういったことがとても気になってくると思います。

特に同じ内容の練習を何度もやらされると、「もしかして、全然上達していないのかな?」と不安になったり、焦ってしまったりすると思います。

今回は技能教習はどのように教習が進んでいくのか、また教習生の方が抱えやすい疑問や不安などについて説明していきますので、技能教習の参考にしてください。

まずは技能教習はどのように教習を進めていくのか。今回は第一段階の技能教習(マニュアル車)で見ていきましょう。技能教習は既定の時限内に行わなければならない教習項目というのがあります。

【第一段階/技能教習/教習項目(マニュアル車)】

1. 車の乗り降りと運転姿勢
2. 自動車の機構と運転装置の取り扱い
3. 発進と停止
4. 速度の調節
5. 走行位置と進路
6. 時機をとらえた発進と加速
7. 目標にあわせた停止
8. カーブや曲がり角の通行
9. 坂道の通行
10. 後退
11. 狭路の通行
12. 通行位置の選択と進路変更
13. 障害物への対応
14. 標識・標示に従った走行
15. 信号に従った走行
16. 交差点の通行(直進)
17. 交差点の通行(左折)
18. 交差点の通行(右折)
19. 見通しの悪い交差点の通行
20. 踏切の通過
21. オートマチック車の運転
22. オートマチック車の急加速と急発進時の措置
23. 教習効果の確認(みきわめ)


普通免許の第一段階の教習項目は、マニュアル免許が1~23、オートマチック限定免許が1~22の教習項目となっています。オートマチック限定免許の場合は教習項目21(オートマチック車の運転)がありません。

そして、技能教習の最短時限(第一段階)というのもあって、マニュアル免許が最短15時限、オートマチック限定免許が最短12時限となっています。上の表はマニュアル免許の教習の進め方の一例ですが、最短15時限で教習項目1~23の全てをこなすようなカリキュラムとなっています。

このカリキュラムは自動車学校ごとで自由に決められるようになっているのが特徴です。したがって、例えば、友達が別の自動車学校に通っている場合は教習項目の進め方も全然違ってきます。

それから、技能教習は運転の上達にもかなりの差がありますので、このカリキュラム通りには進まないことが普通にあります。最短時限よりも多く技能教習を受けることになる訳ですが、それにも「追加教習」と「延長教習」の2つのパターンがあります。

追加教習は、技能教習の途中の段階で技能教習が追加されるタイプになります。上の表を参考して欲しいですが、教習項目11(狭路の通行)が上手くいかなかった場合、復習項目に教習項目11が書き込まれ、次の時間も狭路の通行の練習になります。ちなみに狭路の通行はクランクやS字コースのことです。クランクやS字コースが出来るようになるまでは、復習項目で教習が追加される仕組みとなっています。

それに対して、延長教習は技能教習の最後の時間から技能教習が延長されるタイプになります。これも上の表を参考して欲しいですが、技能教習の最終時限から延長されていく仕組みになっています。

これを俗に「みきわめ」と呼ばれていますが、みきわめは全ての教習項目が出来るようになっているかをチェックするものになります。もし、教習項目の中で出来ていない項目があれば、教習項目23(教習効果の確認)が復習項目に書かれて教習が延長されていく仕組みになっています。この追加教習と延長教習も、どちらで教習を進めていくかは自動車学校が自由に決められるようになっています。

教習の進め方について詳しく説明していきましたが、みなさんに注意して欲しいことは教習のカリキュラムも教習の延長の仕方も自動車学校によって全然違ったりするので、指導員が書き込む教習原簿にあまり過剰反応しないようにしましょう。特に技能教習終わりに復習項目を書かれてしまうととても不安になると思いますが、元々そういうカリキュラムだったりすることも普通にあるので取り越し苦労にならないように気を付けてください。


また、第一段階の技能教習は最短時限で終われる教習生はかなり少ないです。最短時限で終われる教習生は、短期コースなどで毎日自動車学校に通っている人や過去に運転経験がある人ばかりです。私が働いていた自動車学校でも、第一段階の技能教習は最短時限よりも1~3時限程度延長するのが当たり前でした。

それから、運転の上達の仕方も人によってかなりの差があります。第一段階で一気に上達していくが第二段階で伸び悩む人もいますし、第一段階はなかなか上達しないが第二段階で急に覚醒する人もいます。周りの友達や知り合い人と比べたりしてしまうと思いますが、運転の上達の仕方には色んなタイプがあることも知っておいてください。

最後になりますが、技能教習においては焦りやイライラは禁物です。私が指導員をやっていた時にも、思い通り上達していかないことに教習の途中で怒りだしてしまったり、泣いてしまったりする教習生がたまにいました。技能教習中に感情的になって集中力を切らしてしまうと、余計に運転は上達しなくなってしまいます。

特に修了検定や卒業検定が差し迫ってくると気持ちも焦ってくると思いますが、気持ちを落ち着かせて指導員のアドバイスをよく聞いて1時限1時限の練習に集中するようにしてください。私は13年自動車学校で働いてきて色んな教習生を見てきましたが、本人さえ諦めなければ運転免許は必ず取れると信じています。技能教習で挫折しそうな時もあると思いますが、自分を信じて頑張ってください。

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