技能教習について第2段階について

路上教習で使える運転テクニック(駐車車両編)

路上教習で使える運転テクニック(駐車車両編)

路上教習において、とても厄介な存在なのがこの駐車車両ではないでしょうか。一般道路を通行していると、配達中のトラックが停まっていたり、路線バスが停留所に停まっていたりしてどうやって避けようか困ってしまいますよね。

実際に卒業検定でもこういった駐車車両を上手く避けることが出来ず、検定員に補助ブレーキを踏まれてしまい失格になってしまう教習生も結構多いです。今回は路上教習で使える運転テクニックということで、駐車車両の避け方のポイントを説明していきますので技能教習の参考にしてください。

まずはルール面になりますが、駐車車両などの障害物が自分の進路の前方にあるときは、対向車に道をゆずることになっています。したがって、道幅が狭く駐車車両を避けるのに対向車を妨害してしまう場合は、障害物がある方が道をゆずらなければなりません。

また、障害物を避ける動きは進路変更になりますので、合図(進路を変えようとするときの約3秒前)と安全確認(ルームミラー・ドアミラー・目視)が必要になります。合図に関しては駐車車両を避ける時の合図が交差点を右左折する合図に勘違いされてしまうため、あえて出さないように指導している自動車学校もたまにありますので、通っている学校に合わせるようにしてください。それでは、駐車車両を避ける時の手順を見ていきましょう。

【駐車車両を早めに発見する】

駐車車両を避けるのにまず大事なのは、駐車車両を出来る限り早めに発見すること。駐車車両の発見が遅れてしまうと、その分判断する時間が短くなり状況がより難しくなります。

駐車車両を早めに発見するコツは視線を遠くに向けて、ハザードランプを付けている車がいないか、前を走る車が駐車車両を避けるような動きをしていないかなどに注目してください。

【発見したら速度を緩める】

駐車車両を発見したら、まずは速度をゆるめましょう。速度をゆるめると考える時間にも余裕が出来ます。速度をゆるめたら、今度は対向車が来ていないか確認しましょう。

対向車が来ている場合は、自分と対向車の2台が余裕持って通れる道幅かを考えましょう。イメージのコツは、駐車車両をもう2台並べられるか想像すると分かりやすいです。

【対向車を妨害する時は止まる】

道幅が狭くて対向車をさえぎってしまう場合は止まりましょう。止まる時のポジションの重要です。駐車車両に近づき過ぎてしまうと、避ける時に避けにくくなりますので注意してください。

それから、対向車が来ている場合でも早めにセンターラインに寄せていくと、対向車がそれに気づいて道を空けてくれることがあります。対向車を上手く誘導するのもテクニックです。

【駐車車両から離れて避ける】

駐車車両を避けていく時はしっかりと距離を取って避けましょう。その距離の目安としては駐車車両から人が降りてくる危険性もあるため、ドア1枚分(約1m)以上は取るようにしてください。

卒業検定の場合は、駐車車両からおおむね0.5m以上の間隔(人が乗っている場合は1m)を取らない場合は大きな減点になりますので注意してください。

【卒業検定で失格となるパターン】

卒業検定で失格となるパターンは主に2つのパターンがあります。まずは駐車車両を避ける時にその間隔がギリギリな場合。実際に駐車車両にぶつからなくても、助手席のいる検定員が危険を感じて補助ブレーキを踏まれてしまうと「検定員補助」で失格となります。

もう一つのパターンは、駐車車両を避ける時に対向車を妨害してしまった場合。「右側通行」という危険行為となり失格になります。実際の検定だと一般車を妨害するのは危ないので、対向車を妨害しそうな時点で補助ブレーキを踏まれて失格となります。

【路線バスを避ける場合】

路線バスが停留所で止まっている場合は、基本的には駐車車両と同じ扱いになります。ただし、停留所に止まっている路線バスが発進の合図(右合図)をしたときは、後方の車はその発進を妨げてはいけないことになっています。路線バスが停留所に止まっている時はそのバスが右合図を出していないかも注目しましょう。

今回は駐車車両の避け方について説明していきましたが、実際に路上教習で駐車車両に出くわすことは意外に少ないと思います。それ故に、卒業検定で駐車車両に出くわした時に、どうしていいか分からず上手く対処できない教習生がとても多いです。こういうことは実際に体験してみないとなかなか身に付かない部分ではありますが、まずは頭の中でも良いので自分でシミュレーションしてみてください。

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