教習の全体的な流れを掴もう(第1段階編)
教習の全体的な流れを掴もう(第1段階編)
普通免許を取りに自動車学校に入校してみたものの、いまいちどうやって教習を進めていいのかよく分からないという方も多いと思います。今回は第1段階の教習の流れをざっくりと説明していきますので、是非参考にしてください。
教習は大きく分けると、第1段階と第2段階の教習に分かれます。第1段階と第2段階の大きな違いは、第2段階からの技能教習が路上教習になることです。そして、その路上で運転の練習するためには「仮運転免許」と呼ばれる運転免許が必要になります。
第1段階の目標はこの仮運転免許を取ることになりますが、仮運転免許を取るためには「修了検定」と呼ばれる運転のテストと「仮免学科試験」と呼ばれる筆記試験の2つの試験を突破しなければなりません。
そして、この2つの試験を受けるためには第1段階の全ての技能教習と学科教習を終える必要があります。学科教習は1番から10番までの10時限を受けなければなりません。ちなみに学科教習は技能教習と違って予約も必要なく、受ける順番も1番から順番でなくでも大丈夫です。学科教習には時間割がありますので、技能教習のスケジュールと照らし合わせて全部受けられるように考えてみましょう。
それから、「修了検定」と「仮免学科試験」の前に「仮免前効果測定」という学科の模擬テストを必須としている学校があります。この仮免前効果測定というのは、実は仮免学科試験と違って単なる模擬テストになりますので、仮免前効果測定を実施するかどうかは自動車学校側が任意に決められるようになっています。効果測定についてはこちらの記事を参考にしてください。
したがって、仮免前効果測定に合格しないと修了検定や仮免学科試験を受けてはいけないと厳しくしている学校もあれば、仮免前効果測定をそもそもやっていない学校もあります。仮免前効果測定の実施方法も実際の学科試験のように本格的にやっている学校もあれば、パソコンやタブレットなどで簡単に済ましている学校とそのやり方も多種多様です。
それから、技能教習についてですが、マニュアル免許で取るか、オートマチック限定免許で取るかによって受講しなければならない技能教習の時限数が異なります。マニュアル免許の場合は最短15時限、オートマチック限定免許の場合は最短12時限になります。この「最短」という言葉が気になったと思いますが、技能教習に関しては最終時限に「みきわめ」というものがあります。
みきわめとはその名前の通り運転の技術を見極めることですが、最終時限に担当した指導員が修了検定を受けるだけの運転技術が身に付いているかを総合的に判断します。その判断の結果、指導員からOKが出れば修了検定を受けることができますが、OKが出なければ技能教習が延長される仕組みとなっています。
技能教習と学科教習をどのくらいのバランスで進めていけば良いのか迷うと思います。理想は学科教習が先に受講し終えることです。なぜかと言うと、例えば技能教習が先に終わってしまって、学科教習がまだ終わっていない状況だと、その間は車の運転はできないことになります。第1段階の場合は特に運転経験が少ないので、1週間くらい運転していないだけでもその感覚は忘れてしまいます。
最後になりますが、第1段階は何もかもが初めての経験になるので、教習の進め方がよく分からず戸惑いがちだと思います。第1段階の目標はまずは仮運転免許の取得になります。第1段階の終わりには修了検定と仮免学科試験があることを意識して教習に臨むことが大切です。