卒業検定って何をやるの?
卒業検定って何をやるの?
自動車学校で最後に受ける試験が卒業検定。「卒業検定って何をやるの?」「学科試験もあるの?」など色んな疑問が出てくると思います。今回は卒業検定がどんな試験なのかについて説明していきますので、是非参考にしてください。
まず、卒業検定は実技試験のみの試験になります。ただし、卒業検定を合格してもまだ運転免許証がもらえる訳ではなく、自動車学校を卒業後に本免学科試験という学科試験を都道府県の運転免許試験場や運転免許センターに受けにいかなければなりません。
では、卒業検定は何をやるのか。大きく分けると「一般道路での課題走行」と「場内コースでの方向変換、縦列駐車」の2つの課題を行います。「一般道路での課題走行」は走行距離が4500メートル以上で、その検定コースは3種類以上となっています。
「一般道路での課題走行」の課題には「路端への停車及び発進」という課題もあり、一般道路を走行中に助手席にいる検定員に「路端に停車してください。」と指示されて停車する課題になります。検定コースは検定当日発表されて、検定中の道順は検定員が教えてくれますので検定コースを完璧に覚える必要はありません。
「場内コースでの方向変換、縦列駐車」は方向変換(右バック)、方向変換(左バック)、縦列駐車の3つの中から1つだけ行うことになります。ちなみにどの課題を行うのかは検定当日に発表されて、受験者全員が同じ課題を行います。
採点は減点方式で持ち点100点、70点以上で合格となります。どのような運転をした場合にどのくらい減点されるかは公表されておらず、検定を担当する検定員も減点に関しては詳しく教えることができない決まりとなっています。減点以外に「危険行為」というものがあり、信号無視やコースのポールなどに接触、検定員による補助ブレーキなど一定の行為は持ち点に関わらず一発で失格になるものがあります。危険行為については検定前に説明がありますので、どんな行為が失格になってしまうのかよく聞いておいてください。
ちなみに卒業検定で危険行為の失格となりやすい運転が「信号無視」「歩行者保護不停止等」「通過不能」「接触」になります。信号無視と歩行者保護不停止等は想像つきやすいと思いますが、通過不能に関しては方向変換や縦列駐車の時に4回やり直しをしてしまった場合です。3回までは減点で済みますが、4回やり直ししまうと失格になってしますので気を付けてください。
また、接触で多いのは一般道路では駐車車両への接触になります。いつもは停まっていない場所でも、運悪く駐車車両が停まっていることがあります。駐車車両と遭遇した時は、反対から対向車が来ているかを確認しつつまずは速度を緩めましょう。対向車と行き違いできる幅があるのか確認して、もし十分な幅がない時は無理せず駐車車両の手前で止まって対向車が通り過ぎるのを待ちましょう。
接触の他のケースとしては、方向変換や縦列駐車の時にコースに設置されているポールに当たってしまうことです。特に気を付けて欲しいのは方向変換の時のバック。後ろに下がり過ぎてしまって、ポールに接触していることに気づかない教習生が多くいます。縦列駐車については駐車した後、駐車スペースから出る時に教習車の左先端をポールに当ててしまうパターンが多いです。方向変換や縦列駐車は検定の最後の課題でどうしても集中力が切れてしまいがちなので、最後まで気を緩めないようにしてください。
今回は卒業検定について説明していきましたが、修了検定の時と比べると運転経験もかなり積んできていますので精神的には多少余裕があると思います。ただし、今回は路上の試験になるので、どうしても予想外の出来事が起こりやすくなります。車の運転は実際に何か起きてから対応しているようでは間に合いませんので、周りの状況をよく見ながら危険予測をしっかりと行うように心掛けていきましょう。
また、自動車学校を卒業すると、最後に「本免学科試験」という学科試験を受けに都道府県の運転免許センターや運転免許試験場に行くことになります。詳しいことはこちらの記事に書かれていますので参考にしてください。